<植物サイクロフィリンの解析>
サイクロフィリンは免疫抑制剤サイクロスポリンのターゲットとして知られるが、プロリンのシスートランスイソメラーゼ活
性がある。大腸菌にもその原型があり、川向らはたまたま配列を決定した時にその事を発見した(J.
Bac.171:4525-4529.1989)。植物におけるサイクロフィリン(ATCYP1-6と名付けている)の役割ははっきりとしていないが、複
数のサイクロフィリンの内、組織特異的な発現を示すものや、細胞内小器官特異的な発現を示すものがある。
<気孔形成メカニズムの解析>
植物の葉の表面にある二酸化炭素を吸収し水分の蒸発を調節する気孔の形成メカニズムを調べている。気孔を構成する孔辺細胞の形態が異常になった変異 株をシロイヌナズナより単離し、解析している。