研究紹介(ソフトバージョン!)

ここでは私の研究テーマの紹介をかるくします。(あまりツコッまないでね)

遺伝情報は核酸(DAN)分子中に塩基配列という形で刻まれており、それはDNAからもう一つの核酸(RNA)へと伝達(転写)され、形質を発現するにはRNAからタンパク質へ伝達(翻訳)されます。タンパク質の翻訳後修飾はタンパク質の機能・局在・活性を変換する重要な機構であり、細胞内情報伝達や細胞周期制御機構において重要な役割を果たします。タンパク質の翻訳後修飾の代表例としてリン酸化・ユビキチン化があげられます。近年、この翻訳後修飾のひとつであるSUMOとよばれるタンパク質が注目されています。私は分裂酵母をモデル生物としてSUMO化による細胞機能制御機構を明らかにすることを目的に日夜研究に励んでいます。

what's SUMO?
1995~96年にかけて、複数の研究グループにより低分子量のユビキチン様タンパク質SUMO(small ubiquitin-related modifier)は発見されました。日本の国技である相撲を連想させる名前を付けたのはF.Melchior博士(現在独国マックスプランク研究所、当時は米国スクリップス研究所のL.Gerace博士の研究室)で、発見当時は、Ulp(ubiquitin like protein),SMT3(supressor of Mif two 2)などのいろいろな名前で呼ばれていたが、現在では文献検索の際"SUMO"というキーワードで関連論文のほとんどがカバーできるようになるまで普及しています。このSUMOは酵母からヒトに至るまで進化上極めてよく保存されており、細胞の増殖制御に重要な役割を果たしていると考えられている。近年、SUMOが様々なタンパク質を付加修飾することが明かとなっている。

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